Mercedes-Benz エンジン

OM606

Mercedes-Benz OM606は、DOHCのI6ディーゼルピストンエンジンです。

年式
1993–2000
形式
I6
燃料
ディーゼル
最高出力
177 PS
Mercedes-Benz OM606 I6エンジン

ポンプを回すだけで出力を上げられる、メルセデス・ベンツ最後の6気筒ディーゼル。

1993年にOM603の後任として登場した、4バルブ系列の6気筒だ。ツインカム、分割吸気ポート、クローズドデッキの鋳鉄ブロックに、7ベアリングの鍛造クランクシャフトを組み合わせる。自然吸気は圧縮比22:1で136 PSを発揮し、W124のE 300 Dieselに搭載された。1996年以降のターボ仕様はインタークーラー付き——OM603にはなかった装備——で、E 300 Turbodiesel、S 300 Turbodiesel、G 300 Turbodieselでは177 PS、1,600 rpmから330 N·mを発生した。

この型式が語り継がれる理由は、その後の活躍にある。噴射は機械式のまま——大半の仕様で電子ガバナー付きのBoschインラインポンプ——なので、コモンレールマップを書き換えるのではなく、ポンプエレメントを大きくすれば燃料供給が増え、ボトムエンドはその結果を受け止める。ビルダーによれば、エンジンを開かずに500〜650 hpまで上げられ、それ以上では鍛造コンロッドとピン留めクランク、インテークカムシャフトが必要になる。機械式ポンプと虐待に耐えるクランクシャフトという組み合わせが、世界でもっともスワップされたディーゼルエンジンのひとつにし、後任のコモンレールOM613に同等のファンがつかない大きな理由でもある。

バージョン。

OM606のすべての工場バージョン。

バージョン排気量ボア × ストローク圧縮比出力トルク
606.9102,996 cc 87 × 84 mm 22100 kW(134 hp;136 PS)/5,000 rpm210 N·m(155 lb·ft)/2,200 rpm
606.9122,996 cc 87 × 84 mm 22100 kW(134 hp;136 PS)/5,000 rpm210 N·m(155 lb·ft)/2,200 rpm
606.9612,996 cc 87 × 84 mm 22130 kW(174 hp;177 PS)/4,400 rpm330 N·m(243 lb·ft)/1,600 rpm
606.9622,996 cc 87 × 84 mm 22130 kW(174 hp;177 PS)/4,400 rpm330 N·m(243 lb·ft)/1,600 rpm
606.9642,996 cc 87 × 84 mm 22130 kW(175 hp;177 PS)/4,600 rpm330 N·m(243 lb·ft)/1,600 rpm